私は20代の頃、職場の別部署の上司と不倫関係になったことがあります。
新入社員であった私は我武者羅に仕事をし続け、色んな壁にぶつかっていた頃でした。
そんな時、以前私の部署で指揮を取っていた彼が助けてくれることが多々あって、話す機会が多くなっていたんです。
私は彼と仕事上での打ち合わせを重ね行く中で、キャリアや経験値の違いから憧れを抱くようになっていました。
二人での食事などを重ねていくうちに、深い関係にずぶずぶはまってしまった・・・
私は彼が既婚者であるを承知の上で、行為に賛同しました。
「奥さんとは生活スタイルも合わず、ただ仮面のような夫婦生活を送っている」と言っていた彼は、私をこの上なく甘やかし、我儘にも付き合ってくださいました。
出張と銘を打ち、奥さんに嘘をつき私の家に泊まることもありました。
私は奥さんに罪悪感を抱きながらも…
今この瞬間彼が一緒にいてくれる。
私のもので居てくれる。
という優越感から、このまま私を選んでくれるんじゃないかという錯覚さえしていたんです。
この関係が2年程経ったある日、私は友人に一連の流れを説明し、相談をしてみました。
友人は咎める事をしませんでしたが、
奥さんにバレたときに慰謝料払える?
彼は社会的地位もある人、同じ職場の不倫相手より奥さんをこのまま選ぶと思う。
と正面を切って言われたのです。
その時の私といったら「もちろん私を選ぶはずよ!」と思っていたんです…
それでもこの「不倫」という社会への後ろめたさや、許されない関係であることの罪悪感は拭えず、
私は精神的にも押しつぶされそうでした。
この時期、転職を考えはじめていました。
私は彼に、「離婚して欲しい」と言える立場でない以上、もう彼の存在と彼に関係するこの職場を全て断ち切ろうという考えでした。
転職をしてからというもの、仕事の忙しさから彼とは会うことも少なくなり、段々とフェードアウトしていったんです。
この時感じたのは、私が彼に抱いていた感情は、憧れから来るものであり愛情ではなかったのではないかと。
不倫をしている最中は、もはや麻薬に毒されているようなもので、自分と相手の禁じられた関係に酔いしれてたんです。
周りに何と言われようと本人には何も響かないのです。
私は彼とフェードアウトをしてから、趣味から仲良くなった方と交際をして結婚をしました。
今はとても幸せな日々を送っていますが、今後歳を重ねていくうちに彼が若い女と不倫をしていたらどうしようかと気が気でなりません。
ですが、不倫というものは結婚生活に不満が生じるからこそ起こる禁忌。
旦那には不自由なく過ごしてほしいと思う日々です。
とはいえ、自分がやったことは自分に返ってくるんじゃないかと…
夫のスマホを覗き見てしまうのをやめられません。
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